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外壁塗装に使われる塗料の種類とそれぞれの特徴
長年住み続けてきた家の外壁塗装のリフォームを検討しているけど、どういう塗料を選べば良いのか分からない。もちろん、実際には専門業者に相談しながら決めるものですが、その前にどういった塗料の種類があるのかといったことは、簡単に把握しておきたいものです。
はじめて外壁塗装をするという方のために、一般的に使用される塗料の種類や特徴を紹介していきます。
目次
- ○ 外壁塗装の塗料選びのポイント
- ・色
- ・機能性
- ・耐久性
- ○ 塗料の種類と特徴
- ・アクリル
- ・シリコン
- ・フッ素
- ・ウレタン
- ・ラジカル
- ・無機
- ・クリア塗装
- ○ 色選びのポイント
- ○ 外壁材などとの相性もあるので、業者と相談して決める
外壁塗装の塗料選びのポイント
住居の外壁塗装をする際には塗料選びが大切です。その際、塗料選びのポイントとして「色」「機能性」「耐久性」が挙げられます。
色
外壁は住居の顔のようなものです。外壁の色によって、家の第一印象が決まると言っても過言ではありません。そのため塗料の色は慎重に決めなければいけません。
塗料の種類によってさまざまなカラーバリエーションがあるので、事前に色見本などを参考にして、よく吟味するとよいでしょう。
機能性
塗料の種類によって、備わっている機能が異なります。
例えば、遮熱性の高い塗料、防水性の備わった塗料、光触媒の塗料などなど。住宅環境に応じて塗料を選ぶことになります。
また、ご自身の住居に合うかどうかも加味しなければなりません。塗料と外壁の下地素材の相性によって、使える塗料、使えない塗料が出てきます。このあたりは、実際に業者の方に見てもらいながら、相談していきましょう。
耐久性
塗装は一度塗ったら終わりではなく、定期的な塗り替えが必要です。塗り替えまでの期間は塗料に備わる耐久性によって異なります。耐用年数が5年程度の塗料もあれば、20年耐える塗料もあります。
安価な塗料を選び頻繁に塗り替えるか、初期費用は高くても長年耐える塗料を選ぶか決めなければなりません。
塗料の種類と特徴
塗料にはさまざまな種類があります。塗料によって機能や耐用年数、価格が異なるので、それぞれの特徴を知ったうえで、塗料を選ぶようにしましょう。
アクリル
アクリル系塗料は、他の塗料に比べて低価格ですが、気候変化に対する耐性(耐候性)が低いのがデメリットです。
四季がある日本では1年を通して熱さ寒さの差が激しく、また太陽光や紫外線の影響も受けやすい外壁は、劣化が起こりやすいのです。アクリル系塗料は耐用年数も短く5年から8年程度で限界に達します。
シリコン
シリコン系は外壁塗装に適した人気の塗料です。耐用年数は10年から12年程度と、アクリル系塗料に比べて長期間耐える特徴があります。つまり一度塗ってしまえば当分の間は手間をかける必要がないのです。
シリコン系塗料のなかには耐候性や遮熱性に優れた商品も多く存在します。色の種類も豊富なので、外見にこだわる人にも評判が良いです。費用の面ではアクリル系塗料などに比べて高価ですが、機能と価格の費用対効果のバランスが優れているので多くの人から選ばれています。
フッ素
フッ素系塗料は他と比べて価格の高い塗料ですが、耐用年数は12年から15年程度と長く、一度の施工で長期間外壁を守ってくれます。頻繁に塗り替える必要がないので、長期的な視点で見ると割安に感じられるでしょう。
ウレタン
ウレタン系塗料の耐用年数は8年から10年程度です。一昔前までは外壁塗装の主流だった塗料ですが、近年ではシリコン塗料に取って代わられました。
ウレタン系塗料は密着性が高い特徴があります。そのため、雨どいや木の素材に対して利用できるなど汎用性に優れた塗料です。
ラジカル
ラジカルは、外壁の劣化現象の一つ「チョーキング現象」を抑えられる塗料です。チョーキング現象とは、塗料成分の一部がチョークのような粉状になって現れる劣化を指します。他には防藻や防カビの効果も期待できます。
しかしラジカルは、新しい塗料であるため取り扱いが難しい一面を持っており、業者によっては対応できないこともあるので注意が必要です。
無機
無機塗料は、石やレンガ、ケイ素などの無機物を含んだ塗料です。無機物なので太陽光による劣化が少なく、耐用年数は15年以上といわれています。そのため長期的に外壁を保護したい人に最適な塗料のひとつだといえるでしょう。
一方、高硬度のためクラッキングが起きやすい塗料でもあります。また施工や材料にかかる費用も高価になりがちです。
クリア塗装
クリア塗装は無色透明な塗料を使用するので、現状の外壁の色やデザインをそのまま活かせるのが特徴です。
また、外壁に光沢を持たしてツヤを出したり、逆にツヤを出さなかったりすることも可能です。もちろん外壁の見かけを良くするだけでなく、耐久性をアップさせる保護効果も望めます。
ただし、クリア塗装はシーリング(コーキング)部分には使えません。シーリング部分にクリア塗装をしても、塗膜が剥がれたり、割れたりしてしまいます。そのため施工時にはシーリング部分にマスキング処理を施します。
色選びのポイント
外壁に塗る塗料の色選びも頭を悩ますポイントです。色見本などを参考にじっくり検討するべきでしょう。
一口に「赤」と言ってもたくさんあります。明るい赤に暗い赤、濃淡や色味の違いまで考慮すると、選択肢は膨大に広がるはずです。また色選びでは、自分の好みはもちろん、周囲の住宅との調和を考えることもポイントです。
近所の雰囲気から極端に浮いた色を選ぶと、居心地が悪くなってしまう原因にもなりかねません。そのため住環境にも配慮して色を選ぶと良いでしょう。
外壁材などとの相性もあるので、業者と相談して決める
外壁塗装をするときには、下地と塗料の相性が大切です。外壁材と塗料の相性が悪いことが原因で、塗装ができないケースもあります。
相性の良し悪しの判断は、業者に任せるほかないので、外壁塗装のリフォームを検討しているのであれば、信用できる専門業者に相談しながら、進めていきましょう。
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